相続体験記(24) 新盆

相続体験記

こんにちは、ふぶさんです。

新盆は、忌明けに初めて行われる盆をいいます。

新盆の準備

夏です。うちの新盆は、ちょうど1年前でした。

真冬の葬儀からあっという間の半年。
新盆を迎えるため、葬儀社にもらった「回忌法要のご案内」を見返します。

「回忌法要のご案内」の内容
  • ご逝去日(1日目)
    死亡を確認された医師より「死亡診断書」が作成される。ご遺族様は、親族・知人などへ連絡し、喪主を決定させるとともに、葬儀社へ連絡を取り葬儀の段取りに入ります。
  • お葬式(2~5日目)
    近年では葬儀会館を利用され、葬儀会社の段取りの元、葬儀を営まれる方が多い現状です。
  • 初七日(7日目)
    本来は、亡くなられた日から数えて7日目に行われていましたが、近年では葬儀当日、告別式後に行うことが一般的になっています。
    ご遺族・ご親族・近隣の方々・個人と縁の深い皆様方に参列いただき、皆様と一緒に会食の席を設けます。
  • 四十九日忌(49日目
    ご逝去からちょうど三十五、四十九日目に行う法要。迎える日が平日の場合は、その前の土曜日・日曜日に行うのが一般的です。参列された皆様への会食の席を設けます。
  • 初盆・新盆(8月13~16日
    忌明けに初めて行われる盆をいいます。僧侶への供養のお礼、足をはこんでくださった方々への供養の返礼をお渡しします。
  • 一周忌(1年目)
    ご逝去からちょうど1年目の同月同日に行う法要。満1年を迎える日が平日の場合は、命日前の土曜日・日曜日に行うのが一般的です。参列された皆様への会食の席を設けます。

菩提寺・親族に連絡

母によれば、お盆には毎年、菩提寺のお坊さんが檀家を回り、お経をあげてくれるそうです。

ふぶさん
ふぶさん

趣はあるけれど、迎える方はいつ来られるかわからないし、回る方も行って留守だったり、今の時代としては効率よくないですね。

菩提寺に電話で問合わせると、当時コロナの影響下で檀家周りは新盆のお宅と希望するお宅のみに限定するとのこと。うちは新盆なので、来ていただくようお願いしました。

こんな時期なので、親族を集めての会食等も無しにします。
親族には、何も気遣わなくていい(香典とか無しでいいヨ~)と伝えました。

新盆飾り

さて家では新盆をどう迎えたらいいか、ネットで検索。

通常のお盆では、祖母や母はナスときゅうりの馬を作り、迎え火・送り火を焚いていました。
新盆の時だけ特別なのは、「白紋天(しろもんてん)」と呼ぶ白い提灯を飾ります。
これは初めて自宅に帰ってくるとき迷わないよう目印としての意味があり、主に玄関先(軒先)に吊り下げますが、近年では卓上型のものを飾るケースも多くなっているそうです。またこの白紋天は一人一人に用意するので、使いまわしはせずその年限りで処分します。

そうして見渡せば、夏になってスーパーや量販店には「お盆グッズ」がたくさん並んでいました。

ふぶさん
ふぶさん

お正月やクリスマスの季節商品は風物詩ですが、夏にもお盆グッズが並んでいたんですね。

卓上型のLED「白紋天」、迎え火と送り火で焚く「麻柄」に お供え物を盛って頂く「蓮の葉」、 机の上に敷く「まこも」、牛・馬をかたどった「精霊馬」がセットになった新盆セットを購入。
それから猛暑なので、生花の代わりにソープフラワーのお供え花、果物の代わりに100%果汁のジュースとゼリーの詰め合わせ等をお供えしました。
祖父母の新盆の時は、軒に大きめの白紋天をぶら下げたのを覚えていますが、今回は卓上型のLED。

ふぶさん
ふぶさん

母は「かっこいい、かわいい」と喜んでました。

新盆

迎え火をたいてご先祖を迎えます。
予定通り菩提寺のお坊さんも来てお経をよんでくれました。

あまり仰々しいことはしないつもりでしたが、うちの地元は義理堅い方が多く、お香典をもってお線香をあげに来てくださる方々もいます。後からお香典返しをネットで注文し、半返し。
母は思い出話をする相手が来てくれてうれしかったようです。

ふぶさん
ふぶさん

仏壇の部屋でゴロゴロ寝ていると、ご先祖たちがふわふわと、いるような、いないような。

また、車や電車で移動中に、軒先に白い提灯をぶら下げたお宅を見かけました。

ふぶさん
ふぶさん

ああ、ここの家も新盆かーと、謎の親近感。

そして送り火。
ご先祖様方、また来年。

※本記事では、固有名称は伏せつつ、できるだけ正確な記載に努めていますが、時期や地域等で事情は異なります。あくまでも一個人の事例と認識ください。

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