今回は「その日」が来る前、両親の終活について記録しておこうと思います。
両親の生活と習慣
こんにちは、ふぶさんです。
まず前提条件として、以下のような状況にありました。
父は80代半ばぐらいまではまだまだ元気でした。自分達が介護が必要になったり、亡くなったりした時のことを気にし、「子供に迷惑をかけたくない」と常々言っていました。
ふぶさんは無責任にも、2人が元気なうちは2人にまかせておけばいい、と、たまに帰省するぐらいで、ほとんど干渉していませんでした。
お金に関しては、使う方は母まかせでしたが、預貯金等は父が管理しており、通帳等のありかを両親と子(ふぶさん)で共有していました。
父は最期を迎えるまでの約1年程度、実家近くの病院に入院していましたが、通帳には入院時点までの明細がこまめに記帳されていました。明細を見ると、年金の入金と、公共料金(電気、ガス、電話、水道、新聞等)の引き落としが定期的に並んでおり、極めてマジメな生活ぶりだったのがわかります。
「せっかく優雅な隠居生活に入ったんだから、もっと楽しめばいいのに」と言っても、長年マジメに働いてきた両親はそうそう生活スタイルを変えることもできなかったようです。
また両親は、私が実家にいたころ使っていた古い通学カバンを両親いわく「重要書類入れ」にしており、中には、両親の年金手帳および年金証書、実家の権利証、そして父が生前に加入していた葬儀社の会員証(注)などが入っていました。
そのほか、定期的に送られてくる公共料金の領収証や、証券会社や保険会社の運用レポートなどを、最新のものだけ保管し、古いものを捨てていくのを習慣にしていました。
心がまえ
父の亡くなる1週間ほど前、コロナ禍で面会の制限がある中、主治医の先生から「そろそろ、親族等で会っておきたい人がいるなら、今のうちに…」というふうなことを言われました。
考えたくはないけど「その時」になって困るより、と
グーグルでサジェストに出た「親 葬儀 やること」を検索。
やはり同じことを調べたい人はいるようです。
まず今のうちに、携帯電話に親族の電話番号と住所を登録しておこう。
そして以下のようなことを確認しました。
「その時」が来たら、病院へ駆けつけ、
まず葬儀会社を決め、自宅または葬儀会場へ搬送してもらう。
これは父が以前(生前)から入会していた葬儀社でよし。
病院で死亡診断書をもらい、
市役所へ死亡届と埋火葬許可申請書を提出し、火葬許可証をもらい、
火葬場へ火葬許可証を提出する。
この辺は、葬儀会社が代行してくれるケースが多いらしいのでその時相談しよう。
1~2週間以内に行う必要があるのは、健康保険や年金の手続き。
保険証や年金証書は実家に保管してあった。
父の口座が凍結されたら、公共料金の名義変更をしないと料金の引き落としができなくなる。
電気・ガス・水道・電話・新聞・ケーブルテレビ等の領収書が実家にあった。
相続税が発生する場合は、10か月以内に申告が必要。
預貯金の通帳のありかは知っている。
有価証券や保険の直近の運用レポート、不動産(実家)の権利証なども実家に保管してある。
相続の手続きについては、四十九日がすんで落ち着いてからでも大丈夫らしい。
父は、いわゆる「終活」を意識的にしていたわけではありませんでしたが、日ごろのマジメな生活習慣が功を奏し、結果として子(ふぶさん)が困らないようにしてくれたのでした。
ホントに「子供に迷惑をかけたくない」を、めいっぱい実行してくれたと思います。
※本記事では、固有名称は伏せつつ、できるだけ正確な記載に努めていますが、時期や地域等で事情は異なります。あくまでも一個人の事例と認識ください。
コメント