相続体験記(9) 相続の手続き開始

相続体験記

今回から相続手続き編です。
何をどうしたらいいやら、まず自分で調べてみることから始まりました。

スタート時点

こんにちは、ふぶさんです。

相続の知識ゼロでも、亡父の預貯金や生命保険、実家の土地建物など、放っておくのがまずいことぐらいはわかります。

葬儀社や銀行ではたいがい、各々で製作した「相続手続きのご案内」的なパンフレットをくれます。
せいぜい数ページのボリュームなので、概略や基礎知識のみで、「自分だけで対応するのが難しければ、税理士や弁護士、司法書士などのサポートを受けることをお勧めします」とあります。

ふぶさん
ふぶさん

そういわれても、この時点では、自分でできるのかどうか見当もつきません。

ある程度まず自分で勉強してみないことには、誰に何を相談したらいいかすらわかりません。

参考にしたサイト・資料

ネットで「相続 手続き 相談」と検索すると、税理士法人やら法律事務所などがたくさんひっかかり、情報量が多すぎて逆にわかりにくいです。

ふぶさん
ふぶさん

試験勉強でも、あれもこれもと複数の資料に手を出すと、集中できず身に付きませんよね。

結局、ふぶさんが主に参考にしたのは以下の資料です。

相続について参考とした資料

<Youtubeチャンネル>
【相続専門チャンネル】秋山税理士事務所

国税局・税務署OBの秋山税理士のチャンネルです。
チャンネル内の「【初心者向け】イラストで学ぶ相続・贈与の基礎講座」シリーズの動画は、ひととおり全部見ました。
税理士事務所の動画は依頼を受けるための宣伝的なものが多い中、秋山税理士の動画は具体的に詳細まで説明してくれているので自分で手続きするのに役立ちました。
おすすめです。

<書籍>
「身近な人の葬儀と葬儀後の手続き届け出のすべて」税理士 小西勝紀 監修(株式会社学研プラス)

地元の町の本屋さんで数冊パラ見して、カラーのイラストと実際の書類の記入例が載っていてわかりやすい本を購入しました。

相続手続きの超・概要

相続の概略は、以下のような流れになります。

相続の手続きの概略
  • 相続の開始(被相続人の死亡)
  • 遺言書の有無を確認
  • 遺言書があった場合、家庭裁判所で「検認」を行う
  • 相続人の調査・確認
  • 相続財産の把握
  • 相続方法の決定
    (相続放棄、限定承認、単独承認)
    ※期限:相続開始から3か月以内
  • 所得税の準確定申告
    (被相続人が事業主の場合など)
    ※期限:相続開始から4か月以内
  • 遺産分割協議
  • 遺産分割協議書の作成
  • 相続税を計算、相続税の申告・納税
    ※期限:相続開始から10か月以内
  • 金融資産(預貯金、有価証券等)の払い戻し・名義変更
  • 不動産の名義変更(相続登記)

遺産分割で揉めるようであれば、弁護士等のサポートが必要だし、
相続税の計算や申告が難しいなら、税理士のサポートが必要だし、
不動産の相続登記が難しいなら、司法書士のサポートが必要、ということのようです。

手続きの代行を頼むにも、膨大な手続きのうちの何をいくらでやってもらえるのか明確にしないと、最終的にとんでもなく費用がかさむようなことになりかねません。

相続手続きは自力でできるのか

では相続手続きは自力でもできるものなのか?
可能なことは可能のようです。

ただし、以下のような場合以外は、専門家に頼っておいた方が無難らしい。

相続手続きを自力でやる目安
  • 相続について勉強したり、平日に役所に何度も出向くだけの、時間の余裕がある。
  • 相続人の数が比較的すくなく、連絡が取りやすい状況にある。
  • 遺産は、預貯金や有価証券など、資産の評価・分割が比較的容易な資産の割合が多く
    土地、骨董・絵画など、資産の評価・分割が比較的難しい資産は少ない。

確かに、相続人が多いというだけでも、第三者に入ってもらう方が無難な気がします。

ふぶさんの方針

ふぶさんの場合は、たまたま、ちょうど上記の条件に当てはまりました。

ふぶさんの状況
  • 時間の余裕がある
    たまたま仕事がひと段落した時期で、時間が取れた。
  • 相続人が少なく、連絡を取りやすい
    法定相続人は、母と実子(一人っ子)のふぶさんの2人だけ。
  • 資産の評価・分割は比較的容易
    資産は預貯金および実家(土地・建物)など、借金やローンなどの負債はなし。

遺言書もない、準確定申告も不要、遺産分割も母と2人だけの合意でいい。
となると、難しそうなのは、相続税関係と、不動産(実家等)の名義変更です。

ふぶさん
ふぶさん

やれるところまで自分でやって、行き詰まった時点で専門家に相談することにしよう。

…ということにしました。

※本記事では、固有名称は伏せつつ、できるだけ正確な記載に努めていますが、時期や地域等で事情は異なります。あくまでも一個人の事例と認識ください。

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